【保育の防災】元保育士が伝えたい 避難訓練だけでは不十分だと心得よう

こんにちは。

ぐうたら主婦のサユリです。

今月の避難訓練は終わりましたか?

保育士の時は毎月あったので、正直「またか~」でした・・・

避難した後の上靴の汚れとか反省を記入するとか会議で話し合うとか、諸々あると余計にそう感じていました。でも、大事なんですよ。やはり安全管理とか危機管理って子どもの命を預かっている以上、必要なんです。今日は大真面目に書きますね。

どんな訓練をしていますか?

訓練というと、

  • 地震
  • 火事
  • 不審者
  • 津波
  • 噴火

住む地域によっても違ってくるでしょうが、こんなところでしょうか?

最近は秋田県でミサイルを想定した訓練もありましたね。

何もないことが一番ですが、災害は忘れた頃にやってくるという言葉があるように、ほんとに突然です。

訓練の日と決まっていなくても、予告なしで行うこともあったし、園長が不在だったら?主任もいなかったら?そんなことを想定して行うこともありました。

私の住むあたりは、とにかく地震が多いです。

震災の経験から得たグッズをこちらにまとめました。

避難訓練で大切なこと

保育者が一番真剣に

何がなんだか理解していない子どもにも「大切なんだ」と伝わるようにするには、自分が真剣にならなければいけません。

30名を担任していれば30名の命です。

私は、少しでもふざけるような様子があればしっかり注意しました。子どもの意識も高めなければ守れないのです。とにかく「命が一番大事!」と真剣に話しました。

自分が意識すれば必ず子どもにも伝わるし、子どもの協力なしで速やかな避難はできないということを頭に入れて訓練しましょう。

保育者同士の協力

必ず手が足りないクラスってあると思います。とくに、まだ歩けない0歳児はおんぶをしたほうが避難しやすいし、新任の先生を補助することだって必要ですよね。非常ベルやサイレンの音に泣く子だっていますし。

援助が必要なところを共通理解しておかないと“いざ”の時に遅れることになってしまいます。

そのためには、職員間でしっかりと伝え合っておきましょう。

自分が休みの日に災害が起きることだってあります。

防災頭巾の置き場は誰が保育していてもわかるようにしておかなければ意味がないです。

訓練での反省を改善しながら、園全体で子どもを守るための協力体制に生かしていきましょう。

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日頃の保育で出来ること

今、起きたらどうするかを頭に入れておく

保育室だったら?遊戯室だったら?園庭だったら?どこに子どもを集めますか?

あちらこちらで遊んでいる子どもたちをどうやって集めますか?

お昼寝の時間だったら?給食やお弁当だったら?・・・

ガラスが飛ぶかもしれない、蛍光灯が落ちるかもしれない、ジャングルジムの上に子どもがいる、あらゆる場面を想定して“いざ”に対応出来るようにしておくのとおかないのでは大違い!

訓練だとベルがなるし、放送も入るし、開始時間に合わせてすぐ避難できるよう待ち構えた状態で、避難しやすくなっていることが多いですよね。

でも、そんな時に災害はまず来ないんですよ・・・

なので、常に保育中に「今、起きたら?」を考える癖をつけておくことをおすすめします。

公園に散歩の途中だって、不審者に合わないとは限りません。いつ、どこでも、どんな時でも対応できるようにシミュレーションしておきましょう。

靴を履く、片付けることを徹底する

多くの園は上靴ですよね?

ガラスが割れたり、物が散乱していたりする中で避難するとなると裸足は危険です。

私は、ままごとや畳、絨毯の上などで上靴を脱いで遊ぶような場合は揃えさせておくこと。上靴をきちんと履いて過ごすことを徹底しました。そして、靴を履く援助が必要な子は誰か?を把握して真っ先に手伝えるよう頭に入れておくようにしました。

「靴がない」「はけない」と騒いでいる間にも避難できれば助かる確率はあがる!

そう思い、取り組みました。

子どもたちの生活や遊びの様子から、少しでも速く避難するにはどうするか?を考えてみてくださいね。

笛を身に着けておく

笛は、助けを呼びたいのにその場所から動けないという時に役立ちます。

それと、3・4・5歳児であれば「ぴーーーーーっと長く吹いたら」とか「ピッピッピッと3回吹いたら」など、笛の吹き方や吹く回数などで約束事を決めておくと役立ちましたよ。

非常時の約束事として笛が鳴ったら「絶対に先生のところに集まる!」と決めておけば、バラバラに遊んでいても集合がスムーズに出来ると思います。これを日頃の保育で実践して何度も子どもと一緒に確認しておくことが大事です。

その際に、笛を聞いて素早く集まれない子どもを把握しておくことも忘れないでくださいね。非常時に真っ先に見つける必要があるから。

忘れていないか確認する意味で、定期的に自由に遊んでいる場面で笛を吹いてみましょう。

笛は保育者の都合で「静かにしてほしい」などの注意したい時に使うものではないので、笛の使い方は非常時だけと決めておいたほうがいいと思います。

その方が、子どもにとっても意識しやすいものになります。

ピンクのホイッスル。お気に入りのものを選ぶことで自分が意識するし、忘れずに身に着けるのでおすすめ。

どんな時でも冷静に

非常時に必要なことは冷静さだと思います。

大きな揺れにキャーキャー騒いでいても無駄です。突然の不審者に驚いて泣いていたのでは子どもは守れないですよね。

災害に限らず、普段の中にも危険はあります。
子どもが骨折したかも?スズメ蜂が入って来たら?蛇が出たら?

いつ、どんなことが起きても冷静な判断ができる自分でいられるようにするには・・・

やはり、日頃の意識だと思います。ある意味、ネガティブな想像力。それと雑学的な知識も。

刺す蜂と刺さない蜂がいますよね?毒をもつ蛇ともたない蛇もいますよね?火事だったら風向きも関係しますよね?覚えておいて損はない知識がたくさんあるはずです。

自分から学ぶことも大事だし、そういう園内研修があってもいいですよね。

冷静な判断災害に必要な知識は日頃の自分の努力だと思うので、子どもたちの命を守るため、そして、自分の人生のためにも今日からできることを積み重ねていきましょう!

SIDS。子どもの命&自分の人生について書いてます。こちらもぜひ。

こちらの本も参考に。

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保育の工夫
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サユリノスキコト