
こんにちは。
ぐうたら主婦のサユリです。
保護者の方向けに入園準備にまつわる話を書きました。
すでに準備万端の方もこれからという方も、今からでも遅くはないので読んでいただけたら嬉しいです。入園までに活かせることがあると思いますよ。
「慣らし保育」についてのアドバイス。保育士目線ですが参考にどうぞ。
「絵本バック」にまつわる子どもとの会話
こんな感じの会話だったのですが、とっても印象に残っているんです。
私「A君の絵本バック大好きな恐竜だね」
A君「うん。」
私「自分で選んだの?」
A君「ぼくが恐竜にした」
私「お母さんがミシンで縫ってくれたの?」
A君「うん。ドドド、ドドド、ドドドド・・・(あはは)」
私「ミシンの音ね」
A君「ドドド、ドドド、ドドド~(あはは)」
「絵本バック」ってだいたいの園では使用しますよね。
市販のものを準備する方、生地を選んで作ってもらう方、自分で縫う方・・・市販のものが一番多かったですが、こちらとしては決められた大きさで使いやすければ何でもいいです。
「絵本バック」は、家に持ち帰るものを入れるためだけでなく、個別にしておきたいものを入れたり、運んだりしたい時にも便利なので保育の中でもよく使っていました。
この会話から何を感じたのかというと・・・
こちらの記事も準備の参考にどうぞ。
子どもの様子から感じていたこと
「帽子を持ってきてね」「コップは持って帰るよ」「この上靴入れは誰のかな?」
絵本バックに限らずですが、新入園児の4月はハチャメチャで、朝の支度、帰りの支度だけでも大変です。
自分の持ち物が分かっていないと本人もかなり戸惑うし、園生活のスタート地点で、自分のものと友達のものの区別がついていないというのはかなりの「差」であると感じていました。
自分のものをスタスタと見つけて準備できる場合と援助が必要な場合は時間も倍かかります。
市販のもので、人気のキャラクターであれば当然、友達と同じ場合もあるし、名前が読めるお子さんだけではありません。繰り返し、持ちものの柄や置いてある場所を知らせながら援助するんですよ。
その間、早く終わった子は待つようになってしまうので、その時間差にも配慮が必要になるという・・・
ある意味、スタートこそ「差」を感じることが多かったかもしれないです。
「差」って何だろう?
A君の話に戻りますね。
A君は母親がミシンをかけている側で遊んでいたのでしょう。「ドドド・・・」としっかりミシンの音も聞いていました。手芸屋さんに出かけ、たくさんある生地の中から好きな柄を選びました。一枚の生地から、バックが出来ること、コップ入れやお弁当入れもできる様子を見ていたでしょうね。
ミシンで縫ったものが素敵だとか、愛情いっぱいだとか、そんなことをどうこういうつもりはありません。
しかし、“ただ持たされたもの”を持って登園したお子さんとの「差」はこの時点でもかなり大きいと思いませんか?
子どもの様子から感じたのは、経験こそが大きな「差」だということ。(大人にも言えることですね)
ほとんどの家庭では、お子さんと一緒に買い物に行って必要なものを揃えたり、もしくは家庭で作ったりしながら、入園を楽しみにしていることでしょう。
家庭によって、子どもとかかわる時間や経済的なことなどの違いもあるでしょうが、「これを幼稚園で使おうね」「ここに名前を書くね」といったかかわりならばもてると思うので、その時間を大切にしてほしいな~と感じるんです。
“わたしのもの”“ぼくのもの”と一緒に園生活をスタートすることは、お子さんにとっても心強いと思いますよ。
今、できることをしましょう
ちなみにですが・・・
A君は持ち物についてはしっかりと区別がついていましたが、とってもとっても元気いっぱいで、友達と遊ぶ際にはしばらくの間、付きっきりで保育をしたんです・・・現役時代の思い出深~い忘れられないかわいい子です。
「持ち物」から感じた「差」について書きましたが、集団生活に入れば一人ひとりが色んな新しいスタートで色んな「個人差」があります。
心配し過ぎたり不安になり過ぎたりせずに今、できる準備をお子さんと一緒に楽しんでくださいね。
まずは、園に持っていく持ち物をお子さんと一緒に広げて見たり、使ってみたりするのはいかがでしょう?
こちらの記事もどうぞ~