
こんにちは。
ぐうたら主婦のサユリです。
運動会が終わるとホッと一息ですが、発表会が待ち構えています。
子どもに無理をさせないために、私なりに工夫していたことを書きますね。
とくに新任の先生の参考になれば嬉しいです。
運動会の記事も参考にどうぞ。
発表会までの積み重ねが大事!
「発表会まで一ケ月前だし、そろそろ始めようかな」と考えていませんか?
新任であればなおさらですが「一ケ月前」とか「そろそろ」と考えている時点で、すでに遅いです。
結果、あれもやらなくちゃ、ここも直さなくちゃ・・・と子どもに無理をさせることになるし、短期間にやることが多すぎて大変。
極端ですが、友達や先生の前で自分の名前すら言えない(言わない)子に劇をするからとセリフを伝えたって無理があるし、クラス全員で遊んだことがないのに、いきなりみんなでオペレッタをしようにも無理ですよね・・・
私は、すべての行事が新年度から始まっていると思います。
歌ったり、踊ったり、友達と遊んだり・・・4月から園生活の中でたくさん楽しんできたはず。
その一つひとつが「発表会」や「お遊戯会」のための準備になっていると考えてみてほしいです。
つまり、普段から子どもが安心して自分を表現していれば、発表会なんて楽勝~!
日々の遊びをつなげていくのが、無理せずに発表会を迎えるためのコツ。
発表会に向けた遊びの積み重ね方
「積み重ねって何するの?」・・・以前書いた記事の中にもあるかもしれませんが、まとめてみますね。
発表会につながる”ちょっとした”遊びです。普段の保育に役立ててみてください。
お当番張り切り作戦
“おとうばん”活動って、恥ずかしがりやの子も無口なタイプの子も張り切る様子が多くないですか?
それを「チャンス!」と捉えて“おとうばん”に簡単な質問をしたり、お手伝いを頼んだりと何かと友達の前に立ってみる機会を作るのがコツです。
「もっと大きな声で」なんて、子どもにプレッシャーをかけなくても、クラスのみんなに聞こえるように話せるし、自己紹介なんて発表会の頃にはしっかり身についていますよ。
給食(お弁当)前の一人芝居作戦
配膳を待っている“ちょっとした時間”を利用して一人芝居をしていました。
食事の前って全員が座っている状態なので、やりやすいです。
簡単な内容の昔話を素話で演じていくのですが、ところどころ登場人物を適当に指名して子どもに協力してもらうと大ウケです。
分かりやすい話だと、「大きなかぶ」かな。
「○×ちゃんネズミや~手伝っておくれ~」と呼べば、だいたい手伝ってくれるし、自分もいつ呼ばれるかと楽しみに聞いてくれるし、次の日は何の話か楽しみにもなるのでおすすめ。
はじめから「全員でやってみよう」なんて難しいので、まずは自分が楽しそうに演じながら、手伝ってくれた子どもをどんどん褒めていくのがコツですよ。
楽器でしりとり作戦
「しりとり」じゃなくてもいいんですけど・・・いきなり全員に楽器を持たせるよりも、自分が楽です。
「り・ん・ご」と言葉に合うように楽器を鳴らして、次の人に渡すっていうだけ。
時々「で・ん・しゃーーーー」って感じで、タンバリンをシャラシャラする子もいます。それはそれで、センスあるかも?
私の経験では、合奏に取り組む時間が一番不足してしまいがちになるので、早くから遊びの中で取り入れるのがコツ。
楽器の持ち方や鳴らし方を分かって取り組むのと、持ち方から始めるのとでは大きな違いです。
ちょっとした時間でできるので、楽器を変えて楽しんでみてください。
ステージごっこ作戦
マイクを作ったり、ソフト積み木でステージを作ったりしておきます。あとは曲をかけて、子どもが遊びたいように遊ぶだけ。
コツは、観客席も作ること。
友達に見てもらうことや、友達と交代で楽しむことも無理のない積み重ねになります。
便利な蝶ネクタイです。遊びにも使ってくださいね。
お気に入り作戦!
子どもに馴染みのないものを取り入れるのは難しいです。
普段から、絵本や紙芝居を読み聞かせたり、パネルシアターを見せたりして、反応がよかったもので考えるのがコツ。
「初めてのもの」や「知らないもの」だらけだと、子どもの興味も薄いし、そもそも自分たちが何をしているのか不明・・・という事態になっちゃいます。
例えば自分はいいと思っても、いきなり「アリババと40人の盗賊」とかハードル高いですよね。
劇として台本がなくても、音楽がなくても、子どもが気にいって楽しんでいるものは作りやすいです。
しっかり内容が分かっていれば、セリフも覚えやすいし、見ている人にも楽しさが伝わりますよ。
子どもたちがお気に入りであれば、工夫次第でなんとかいける!
こちらの増田裕子さんシリーズ、台本がなくても自分で作りやすいです。
YouTubeにイグアナレストランの実演動画がありましたよ。
発表会を乗り切るための最大の秘訣!
ちょっと手のかかる子っていると思うんですが・・・行事となると、とくに存在感が増しますよね。
その子が「主役をやりたい」って言ったらどうします?主役じゃなくても「ちょっと無理じゃないかな」と悩むような役や担当になったらどうしますか?
- なんとか違う役になるよう説得する。
- はじめから出来そうな役を選んでおく。
- 「出来るのか」を本人に確認してから決める。
- 受け入れる。
他にも色んな考え方があるとは思いますが・・・私は「受け入れる」以外の選択肢はないです!!
「受け入れる」というか、他の子と同様に本人がやりたい役を選べるようにするということ。
ジャンケンで負ければ仕方ないとはいえ・・・正直、これが一番のコツといってもいいくらいです。
「勝手な行動するのでは?」「メチャクチャになるのでは?」そんな心配や不安になる気持ちも、よーーーく分かりますよ。当日にステージに立つのかどうかっていう不安もよぎるし、ついつい余計なことまで考えちゃうし。でも、声を大にして伝えたい。
子どもの「やってみようと思う気持ち」を大切にして、成功しなかった発表会はありません!
完成度がどうとか、出来がどうかとかは二の次。
だれがどんな役になろうと、こちらの工夫次第。自分の力量でしょ?意味のない完成度にこだわったり、自分のプライドを優先にしたりする先生ほど、子どもに無理をさせていませんか?
「無理じゃないか・・・」という雰囲気や勝手な大人の事情を察知させてしまった時点で、その子の発表会は“終わり”なんですよ。それこそ、参加しないだろうな~
最大の秘訣は「やってみたい」という子どもの気持ちを信じること!!
“やりたくない”を無理に参加できるように援助することよりも100倍楽しくなるよ。
こちらも参考にどうぞ。