
こんにちは。
ぐうたら主婦のサユリです。
ちょこちょこ書いている実習生向けの記事ですが、改めて責任実習についてまとめてみました。
皆さん、けっこう苦戦するのかな?
計画案を考える際のヒントになれば嬉しいです。
自分の経験を思い出しながら、力を入れて書いたので長文です。最後まで読んでね・・・というか、読むべしッ!!
計画案を立てるためのポイント&コツ
実習生あるあるなので、計画案を立てる前に“知っておくといいよ”ってことを書きました。
これで「書けない」にはならないと思うんだけど・・・自分に置き換えて想像しながら読んでみてね。
「ねらい」がトンチンカン
まず、責任実習の指導計画案の「ねらい」がズッコケています・・・
活動内容と「ねらい」がズレていることもあれば、年齢に合ってない「ねらい」もあれば、そもそも「ねらい」とはいえない場合もあって、一発でクリアする実習生が少なかったです。
当然「ねらい」がズッコケてれば、その計画書そのものがズッコケなので全面的に書き直し。
何を重視したいのか?を聞き出して、一緒に考えることが多かったな~
書けないのは当然にしても、こちらも焦るくらいに必死になるほどの中身もありましたよ。実習するクラスが2歳児なのに内容が4歳児みたいな(汗)
とりあえずは、責任実習までの期間に担当するクラスの先生がどんな「ねらい」で保育をしているかをヒントにしてほしい!
その日の「ねらい」を実習日誌に記入するだろうから、まずはそれをお手本に考えてみてね。
「ちっとも分からない」にならないように、何でもいいので実習前に指導案の本を一冊読むとヒントになるし、浮かんでくると思うよ。指導案は“慣れ”の部分も大きいからね。
日誌の書き方も参考にね。
活動内容がハチャメチャ
自分が責任実習をするクラスの発達や実態に合っていない内容で却下になることもあるある。
案を見た段階でおおよそ、子どもたちの姿が予想つきます。
却下になるのは、子どものためでもあるけれど実習生のためでもあるんですよ。難しいものは無理だし、簡単すぎても活動として成り立たないので、大変な思いをすることになるのは実習生だから。
とくに困るのが、実習前から考えていた活動内容をそのまま実践しようとする場合。
実際の子ども様子と合っていないことに気づかないというのは厳しいな~
もう頭の中はそれしか考えていないから、他に何も浮かばないし、とくにやりたいこともないし、不満一杯って感じにもなるし・・・
そうならないようにするためには、子どもがどんなことを楽しんでいるか、どんなことに興味があるのか、その辺を実習の中で少しでも探ってみてほしい。
実習前に考えておくのは悪いことではないので、考えていた内容でも「楽しめるかな」「出来そうかな」という視点はもっておくといいよ。「このくらいの製作は楽しめるんだな」とか「このくらいのルールは理解して遊べるんだな」って、感じとってみてね。
現場で見て、感じ取ったことを自分なりに考えて計画してみるのがコツ。
さらに、“なぜこの活動にしたのか?”の部分を伝えてもらえると助かる~(私はね)
そこが明確であれば、ちょっとくらい計画案がズレていても実習生の気持ちに沿ったアドバイスや提案がしやすいから。
活動内容の参考にどうぞ。
時間配分でオタオタ
実習で計画通りに行くなんてことはない・・・のが普通。
私も、新任の頃は「早く終わった。どうしよう」、逆に「時間がない。どうしよう」で焦ったので、実習生が焦る気持ちはよ~く分かります。見通しと計画が甘いというあるある。
なので、時間が余っても足りなくなっても、その時にどうするか?を考えて計画しておくのがポイント。
「早く終わったら~をする」とか「終わらなかった場合は~できるようにする」などの計画もしっかりと考えておくのがコツだよ。
例えばだけど、「完成したものを見せ合う」とか「新しいルールを提案して遊んでみる」とか「昼食後にも続きができるようにする」とかね。
活動の後半部分を自分の中でしっかりと考えておけば、グダグダな状況は回避できると思うよ。
補助してもらうことに頼りすぎ
担任の先生に頼っちゃって、自分がやっているという自覚がないのか?結局、担任がすべて肩代わりしているというあるある。
「責任実習」と言うくらいなので、自分が責任をもって最後までやってみよう!
手のかかる、ちょっと配慮を要する子だと実習生というだけで崩れるし、困らせちゃうことがよくあるけれど、「自分が」という意識だけは忘れずにもっていてね。
「いつでも援助できるように!」って感じで見ているはずなので、出来ることはやってみよう。危ない時や「これは」という時は絶対に入るから。ちなみに私は、「様子を見て私がかかわるからすすめていいよ」と伝えていました。実習生にとって難しいことは絶対に任せない。そんな責任ないんだから。
事前に、かかわりに不安のある子どもや自信のない部分は相談して、アドバイスをもらっておくのもポイント。
少しでも不安をなくすには?
責任実習の内容を自分の得意なことから考えてみることをおすすめ。(子どもの興味や関心を探ってからね)
分かりやすく例えると、ピアノが苦手なのにリトミックや替え歌遊びなどを計画したら、さらに不安いっぱいになるよね?
体を動かすことが好きなら、元気に走ったり、踊ったりする方が自分も楽しいよね?
自分も楽しくなければ子どもも楽しくないっていうのは本当だし、実習生の緊張感は子どもにも伝わっちゃうので、少しでも自分の得意分野にもっていけるような案を立てるのがコツ。
あなたは、どんな遊びが好き?何が得意?・・・自分の強みを活かそう!!
指導案を立てる秘策
例えば、外での活動を予定していた場合に、雨だったら?
外での責任実習を計画した実習生に待っていること・・・
- 雨用の指導案も別に添付することになり、考えること&書くことが増える。
- 室内で行うことになってしまい、狭くて大変だった上に危なくて冷や汗。
- 別の日に変更になり、その間さらにドキドキしっぱなし。
だいたいはこの3パターンかと。
園によっても違うけれど、多いのは「雨用の指導案も添付」だと思います。
天気はどうしようもないので“はじめから室内での活動にする”ということもコツかな~
これは「ねらい」すらトンチンカンな実習生が多いのに、指導案を2枚書くのは大変だろうという私の個人的な思いも入っての秘策です。
でも、外でやりたい場合には外でいいんだよ。その辺は、自分の実習なのでじっくり考えてみてね。
ここに責任実習で製作をする時のヒントをちょこっと書いてます。参考にどうぞ。
責任実習までの時間が大事!
実習初日から、すべてがつながっていると考えよう!
子どもとかかわったり、担任の先生からアドバイスをもらったりする中で、自分なりに考えてみないことには何の成果も学びもないです。
なので、言葉の発達を探りたかったら、どんどん話かけてみよう。先生の言葉かけを聞いてみよう。子ども同士の会話に耳を澄まそう。楽しんでいる絵本は何かな・・・日々、たくさん探って、感じて、考えてみてほしいな。
自分なりに感じとって、考えたことが「責任実習」になるんだから。
それでも、分からない時は・・・
厳しいようだけれど「ねらいが浮かばない」「何をしていいか分からない」「やりたいこともない」などと嘆いているのは正直「?」です。
もっと厳しいようですが、ちょっとセンスがないのかな・・・と思っちゃう。
しつこいようですが、自分なりに何かを感じて、考えてみないことには保育になりません。
計画案以前の問題。
実際の現場にいながら、何も感じなかった、気づかなかった・・・つまり「ただ、ボッーとしていました」と言っているようなもの。
「幼稚園で働きたい」「保育士になりたい」と目指すのはいいけれど本当にその目標で合ってる?
そんな時は、何も気がつかないし、感じなかったし、分からなかったという自分について、よーーーく考えてみよう。
それはそれで、悪いことでもないし、そこから何かを得れば絶対にプラスだから。
サユリの責任実習
ここまで、読んでくれてありがとう~
最後に私が「責任実習」で作ったものを載せるね。
こんな感じにTシャツ折って、貼って、デザイナー気分で仕上げたの。ちょうど今くらいで半袖着るか着ないかくらいの時期。

もう20年くらい前になるけど・・・良かったことも反省点も昨日のことのように覚えてるよ。自分で必死に考えて実践してみたことは、ずっと忘れないんだな~
失敗も反省もいい意味で”忘れられない”日になりますように・・・
実習に入る前にぜひ読んでほしいです。